西国三十三所

西国巡礼の歴史には伝説が見られます。その起源は718年にさかのぼります。当時、徳道という名の僧が病に倒れました。彼は地獄に降り、閻魔王（サンスクリット語でヤマ）に出会います。閻魔王は自分の領域に増え続ける魂の数に気づき、徳道に言いました。もし観音のために33の霊場を建立すれば、旅人は地獄の火を免れることができると。閻魔王は訪問を証明するための33の印章を徳道に授け、これが巡礼帳に印を押す習慣の始まりとなりました。しかし、人々は懐疑的で、誰も徳道を信じませんでした。徳道は死の前にその印章を埋めてしまいました。 980年代、花山天皇は退位して入寂し、如覚という僧名を名乗りました。彼は徳道が埋めた印章を発見し、皇室の影響力を使って巡礼を開始する手助けをしました。たとえ巡礼路にあるいくつかの寺院がまだ建立されていなくてもです。花山天皇はまた、東国勢力が退位した天皇の地位を利用しようとした試みである坂東巡礼の創設者としても知られています。 西国巡礼のルートはおそらく1100年頃に始まり、坂東巡礼はそれから約100年後に現れました。その後、多くの観音に捧げられた短い巡礼路が続きました。